2007年 易昌號 正品と'99年 易昌號 極品

茶箪笥の整理をしていると2007年の易昌號 正品が出てきた。
易昌號正品プーアル茶

易昌號には珍品、精品、正品と三つのグレードがあり、その違いは珍品が野生茶の一芽二葉、精品が野生茶+野放茶の一芽二葉、正品が野生茶+野放茶の一芽三葉づくりとなるが、これはその中の正品である。(茶樹の違いに付いてはこちら

スペック的な事よりも、飲み手の立場から見れば、正品が普段使い、精品が高級なプーアル茶、珍品がコレクターズアイテムといったところであろうか。味の面において一芽三葉作りの正品は穏やかなおいしさで普段使い、一芽二葉作りである精品はキレがあり緊張感を持った高級茶、一芽二葉の野生茶となると精品をより研ぎすました印象の特別な時に飲みたいプーアル茶といった印象である。
(今回試飲している易昌號 正品は既に売切れとなっていますが、同じ2007年の易昌號 精品は現在でも販売中です)

さて、この箪笥から出てきた易昌號 正品ですが、開店時に仕入れたプーアル茶でHP上に掲載されているまさにそのものである(茶葉に埋もれた内飛の状態を比べてみれば分るかと思います)。当店が開店したのが2009年、当時のプーアル茶の価格と資金力を鑑みるとどうしても作られて数年程度の若いプーアル茶を多く仕入れることしかできなかったが、その中でもこだわって仕入れたのが易昌號である。

と懐かしさから思わず話が脱線してしまいましたが、このプーアル茶が作られて早9年(ようやく9年と言うべきか)。若さはすっかりと抜けおいしく育っている。
易昌號は易武山プーアル茶であるが、易武山茶のおいしさは「幽玄な味わい」と評されように、おいしさの中にも軽さがあり、味わいにいい意味での「抜け」がある。易昌號はその易武山茶の特徴をより強調した作りで枯淡ともいえる儚さがあり、ある意味「物足りなさ」に杯がすすめられてしまう。

とここまで書いたところで本家本元'99易昌號の味わいを確認しなくていいのか?と思ったので急遽'99昌泰號も試飲。
99易昌號 極品
久しぶりに飲むが、記憶の通りのこれぞ易昌號である。茶質最高と評される'99易昌號であり、16年もののプーアル茶である'99易昌號 極品と2007年 易昌號 正品に違いは当然あるが、その味作りはどちらも易昌號。大益のプーアル茶とはその味作りは異なり、他には無い易昌號の味作りである。

ちなみに'99易昌號は極品である。
2007年の易昌號では珍品が最高級グレードであるが、初代易昌號では極品が最高級である。茶質最高と評される易昌號の極品なのでその茶気は最高であり、厚みはしっかりとありながらもそこに「抜け」があるのが易昌號のすごいところ。そして、「抜け」があるのに飲んだ後にじんわりと広がる口感のつよさがまた易昌號のすごいところである。

とここまで書いておきながら、プーアル茶のおいしさにもてあそばされ、何を書こうと思っていたかがすっかりとあやふやとなってしまった。きっと書きたかった事は「易昌號はおいしい」と言う事だったのであろう。

ということで各種易昌號販売中です。
C0902 易昌號易武七子餅茶 精品
C0301 易昌號 100g小餅
C0001 易昌號易武七子餅茶 篆体版 精品
C0019 易昌號易武七子餅茶 復刻品 一筒

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抱拙紅鉄とその熟成

今日は抱拙紅鉄を賞味。
抱拙紅鉄プーアル茶

とはいえ飲んでいるのはこっちの抱拙紅鉄

プーアル茶自体はまるっきり同じであるが、その違いは熟成環境。
こちらの抱拙紅鉄がマレーシア熟成であるのに対して、もうひとつのこちらの抱拙紅鉄は広州熟成。

そして今飲んでいるこの抱拙紅鉄はマレーシア熟成のものである。

どちらもおなじ抱拙紅鉄なのでその味わいは基本的に一緒である。どちらも抱拙紅鉄の特徴的な口感があり、個性的なプーアル茶かと思えばお試しいただいたお客さんのほとんどに「これはおいしい!」とお気に入りいただくプーアル茶である。なのでどちらも間違いなくおいしいのであるが、そのニュアンスはやはり異なる。

すっきりと仕上がっているマレーシア倉、ややしっとり感のある広州倉。
マレーシアのほうが熟成は軽め。広州はややしっかりめ。

どちらがいいのとたずねられればどちらもいいよと答えるわけだが別に売り手であるからというわけではない。
どちらの抱拙紅鉄もおいしいプーアル茶に熟成される範囲内での熟成で、ややしっかりめという広州倉の抱拙紅鉄であってもその熟成具合は重湿倉というわけでもなく、その期間も6年ほどなので現時点では大きな差にはなっていない。しかし、その6年間の熟成はこの先の熟成において(広州ではなく、たとえば日本で熟成されたとしても)アクセントを添えるいい熟成となっている。

さて、マレーシア熟成のこの抱拙紅鉄、この記事を書きながら、すいすいとおいしく飲み終わっていた。そして、改めて茶葉をみると、後一煎分しか残っていない。お気に入りでなんだかんだでしょっちゅう飲んでいたから当然といえば当然である。
もしかしたらこの事実がこのプーアル茶のおいしさなのかもしれない。

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今日のプーアル茶:正宗 紅色昌泰號

2005年の紅色昌泰號を品茶。
紅色昌泰プーアル茶

このプーアル茶は2000年に最初につくられた最初の紅色昌泰號のレシピをついだ2005年版である。
紅色昌泰號は昌泰茶業の標準品で、孟海茶廠で言うところの7542に当たる。
(ちなみに同じ2000年に橙色昌泰號も作られているがこちらは8582といったところだろうか)

昌泰號の味作りは孟海茶廠のそれに比べて軽快であるが、これは他の版納七子餅茶でもそうであるし、易昌號にもその傾向を見ることができる。

このプーアル茶は2005年に作られたものなので丸10年が経過している。
味わいは落ち着きその色、香ともに飲み頃を迎えているが、まだ若さがある。贅沢を言えばもう3年ぐらい熟成させたい。

落ち着きつつも華やかさのある陳香、参香、梅香など様々な香があるが、つまりは紅色昌泰號の香である。
インターネットを通してプーアル茶のもつすばらしさを伝える商いである以上、言葉数は多くなるが可能であれば「これが紅色昌泰號の香」の一言で伝えてみたいものである。

さらに言えば「これが今日感じた紅色昌泰號の香」といいたい。
その時の体調、気分、まわりの雰囲気など様々な条件で、その時々で、プーアル茶の印象は大きく変わる。
ちなみに今はとてもいい気分、というべきかは分らないがプーアル茶を美味しく感じる状態である。
体調自体がいい訳ではない。

体がプーアル茶を欲しているのだろうか。

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今日のプーアル茶:中茶牌簡体字鉄餅

今日は最近話題に上る中茶牌簡体字鉄餅を品杯。
下関簡体プーアル茶
このプーアル茶は当店で取り扱いのある中では最も古い、1973年に作られたプーアル茶です。
昔のプーアル茶は自然と呼び名が決まっていきます。そして、このプーアル茶の呼び名では「昆明第一鉄」がもっともよく知られています。

その由来は「昆明茶廠が最初に作った鉄餅プーアル茶」です。
実はこのプーアル茶は長く昆明茶廠が作ったものとされ、そのように呼ばれていました。しかし、2000年代に入ってから行われた調査によると昆明茶廠の職人たちにこのプーアル茶を作った記憶はなく、また製造機械(鉄餅は機械型なので専用の機械が必要)の必要性を考えると昆明茶廠で作られたとするのは難しく、そのほかの条件などからもこのプーアル茶は下関茶廠で作られたものであると考えられ、現在では下関茶廠が作った鉄餅であるという考えが一般的です。

さて、当店のこのプーアル茶ですが、香港で20年間熟成されたものを日本のコレクターがさらに20年間休ませたものとなります。香港倉なので強めの熟成ですが、白露なども出ておらず良好な熟成具合といえます。また、日本で20年間休まされていることもいい影響を与えています。

とはいえ、いずれにせよよく熟成しているのでプーアル茶のでもすこぶるいいです。
少量の茶葉でもよく出て、煎も非常によく続きます。むしろ濃く入れると倉味が強くなりすぎるので薄めに入れてください。
味わいはまろやかさが何よりもそのおいしさです。
40年間の熟成を過ごしたプーアル茶は滑らかでまろやか。しかしそこに存在感があります。
糯味ような甘みを連想させる風味、小豆のような香り。言葉であらわすとただの単語への矮小化となってしまいますが、熟茶とも違う、20年程度の老茶とも違う味わいをこのプーアル茶は持っています。

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今日のプーアル茶:金奬重慶沱茶

今日は中国で初めてモンドセレクション金賞を受賞した金奬重慶沱茶の1995年版を品茶。

最初に、この金奬重慶沱茶はプーアル茶ではありません。
作られた場所も中国雲南省ではなく、四川省(現在は重慶経済特区)で作られたお茶です。

しかし、沱茶というお椀型のユニークな形は早々見かけるものではありません。
沱茶の中でもっとも有名なものといえば、下関の緑盆です。
緑盆プーアル茶

沱茶のルーツをたどると1902年までさかのぼることができます。
当時、大理市にあった永昌祥がかつて作られていた貢茶の技術を元に作り始めました。大理市周辺に販路を伸ばしていった沱茶ですが、四川省を流れる沱江の水で入れると特においしいと沱江地方で人気を博し、いつしか沱茶と呼ばれるようになりました。

永昌祥は1955年に下関茶廠に合併され以降、下関茶廠が沱茶の代名詞となります。

さて、この金奬重慶沱茶は上にも書いたとおり、1995年に四川省の重慶茶廠で作られた沱茶になります。
使用されている茶葉も雲南大葉種ではなく、四川省の小葉種です。
また、製茶の方法も異なるため味わいも異なります。

作られてから20年が経っているので茶葉は手で崩せるほどになっていますが、プーアル茶のような濃厚な風味ではなく、さっぱりとした仕上がりです。程よい収斂味がありこのあたりがプーアル茶との違いの特徴でしょうか。
香りの面でも陳香はあるものの荷香や药香といった香りがあり、これらの香りは蔵茶に続く味わいといえます。

今月のおすすめで「四川茶」として紹介しているような、大理から始まり重慶、そして雅安をとおりチベットへと抜けていく味の変遷のようにも見えます。

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今日のプーアル茶:易昌號易武七子餅茶 篆体版 精品


今日は2000年の易昌號 篆体版 精品を賞味。
銘牌、易昌號の最高評価は当然'99易昌號となりますが早期昌泰と呼ばれる時代の易昌號はそれに続く高評価を受けています。

で、早期昌泰っていつまで?と問われればそれは2003年までとなりますが、さらに踏み込んでなぜ早期昌泰は評価が高いの?と問いに対して答えると「易昌號の成功をもとでに2004年以降プーアル茶のラインナップを拡充した結果、それまでの厳選されたプレミアムプーアル茶だけを生産するというスタイルからお手ごろなミドルクラス以上のプーアル茶を生産するというスタイルへと変化したため、それまでの『ほとんどのプーアル茶が当たり』と言う状態から『普通のプーアル茶と当たりプーアル茶が混在』という状態になったため」という答えになります。

話が脱線してしまいましたが、もちろん当たりのほうである、この易昌號 篆体版 精品は2000年について少し解説していきましょう。
まず昌泰の味作りですが、軽やかさのある仕上がりが挙げられます。これは昌泰の代名詞と燃える、'99易昌號の味わいまでさかのぼることができますが、このプーアル茶のブレンディングには茶人、石昆牧によります。その味作りは濃厚な旨味をもつ孟海茶廠の生茶とは異なり、香り高く、酸味を感じさせる軽快さがある味作りで、'99易昌號以降の昌泰プーアル茶の味作りが基本にもなっています(石昆牧は易昌号の成功で大きく名を上げました)。
軽いとはいっても、その韻は深く長く続き茶葉の品質の高さを存分に感じることのできる仕上がりです。

そしてこのプーアル茶は精品となります。
易昌號には3つのグレードがあり、極品(現在では珍品と呼ばれる)、精品、正品があります。
その違いは現在では使用されている極品は野生喬木茶の一芽二葉、精品は喬木茶の一芽二葉、精品は喬木茶の一芽三葉とありますが、当時の喬木茶は長期にわたって人の手が入っていない荒山茶だったので、茶葉のグレードの違いが基本的な違いとなります。
余談ですが、発売当時は極品と呼ばれていましたが、その後規制が変更され、極品は使用不可となり珍品が最上級グレードとして使用されています。

さて、このプーアル茶ですが写真からも見られるように内飛が入っていません。
サンプル用に開けた筒の中でこの一枚だけ内飛が入っていなかったので必然的にサンプルとして試飲にまわされることとなりました。こういったちょっとしたエラーのあるプーアル茶は一昔前ではちらほら見ることがありましたが、消費者の目も厳しくなってきた昨今、こういったものを見ることはだんだんと少なくなってきました。いいことなのですがちょっとさびしい気がします。

話をもどしまして、この当店の易昌號 篆体版 精品は2000年の特徴としてはマレーシア自然倉仕上げということが挙げられます。当初、香港の茶商を経由して2000年からずっとマレーシアに輸入されたとのことです。
マレーシアの気候は通年を通して温暖で湿潤であるため、倉庫に工夫などをしなくても一年を通して安定して熟成が進むため、かびることもなく、いやな倉庫味がつくこともないのでその評価は高いものとなっています。

このプーアル茶を当店が仕入れたのは2010年です。
10年間分のマレーシア熟成を経ているのでこのプーアル茶の味の方向性はすでに固まっているので、これからはおかしな保存環境(高温多湿)にしない限りじわじわとおいしくなっていくでしょう。

実際、仕入れた当時の味わいと比べると変化してきています。
当時10年熟成であったこのプーアル茶にはまだ若さのようなものを感じることがありましたが、すっかり落ち着き香りの質も華やかさから杏仁香、楠香といったプーアル茶らしい香りへと変化を遂げています。

この先の熟成も楽しみな易昌號 篆体版 精品は2000年です。
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今日のプーアル茶:昌泰號 版納七子餅茶 2004

版納七子餅茶プーアル茶
お客様からご感想をいただいたので、版納七子餅茶2004年を試飲。

このプーアル茶は昌泰茶業が作る昌泰號系列の版納七子餅茶、すなわち西双版納の茶葉で作ったプーアル茶である。

昌泰茶業の作るプーアル茶(生茶)としては易昌號、昌泰號がまずあげられる。
易昌號は易武山茶葉で作るプーアル茶が基本である一方、昌泰號は一茶山に限らず複数茶山から摘まれた茶葉で作るプーアル茶のシリーズである。
この版納七子餅茶は複数の茶山から摘まれた茶葉で作られる正宗 昌泰號からさらに広げてプーアル茶の一大産地である、西双版納という広いくくりで摘まれた茶葉から作られたプーアル茶である。

軽さのあるその味作りは確かに昌泰號の作りを踏襲していることがわかるが、この版納七子餅茶はその香りにおいて特別なプーアル茶である。商品説明ではお香のようなと評しているその香りであるが、より具体的には荷香のバランスが強いプーアル茶であり、何よりその香りが他のプーアル茶ではなかなか見られないほどの強さである。

このプーアル茶との出会いは2010年にさかのぼる。深圳の昌泰茶業の事務所に招かれいくつかのプーアル茶の試飲を行った。初めて飲んだ際の印象からその香りには他のプーアル茶とは明らかに違う特別な香を宿していた。その頃まだ6年ほどしか経っていなかったこのプーアル茶は、新しいプーアル茶らしく華やかさも同様に強くあり、全体としては白檀のような、ともすると鼻を突くような印象のあるプーアル茶であった。
この2004年の版納七子餅茶と同時に2003年の版納七子餅茶の試飲も行ったが、こちらは正宗 昌泰號に近い、王道を往く味作りの、実に質の高いプーアル茶であった。
しかし、他には無いその香りの強さに惹かれこのプーアル茶を仕入れることとした。

それから5年の月日が経った。
淹れ方によって香が立ちすぎることも、すっと落ち着いた香になることもあるじゃじゃ馬っ気があるプーアル茶には変わりがないが、だんだんと落ち着き、味わいは深くなってきている。
一方の2003年の版納七子餅茶はしっとりとした味わいの深さを醸し出し、飲み頃を迎えている。こちらは優等生なプーアル茶なのだろう。

作られてから11年。そろそろ飲み頃を迎えようとするが、このプーアル茶にはもう少しだけの時間が必要かもしれない。
しかし他には無い魅力を備えたこのプーアル茶には期待こそすれ不安は無い。

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今日のプーアル茶:和諧中国

今日は和諧中国を試飲。

和諧中国は2007年に開かれた中国共産党全国代表大会での特供茶に指定された昌泰の最高品位茶である。面子がすべてを差し置くと言っても差しつかえのない中国において、この名誉にかかる面子は何を持ってしても守らなくてはいけない栄誉である。

このような背景で作られたプーアル茶が和諧中国である。このプーアル茶のできは文句なしですばらしい。とはいえすばらしいプーアル茶はたくさんあるなかで、このプーアル茶の何がどうすばらしいのかをもう少し書いてみると、主張し過ぎないことにあるのかもしれない。

最近のプーアル茶は「どこどこの茶山のどんな茶葉を使って作ったプーアル茶である」とメッセージ性が強く、個性も強いプーアル茶が多い中、このプーアル茶はこれがプーアル茶の王道だとも言わんばかりのどっしりと構えた奇をてらわないおいしさ。その作りも伝統に則ったつくりで、もともとは苦み渋みの強いプーアル茶、それを茶葉がもつ品質で補っていたプーアル茶である。2007年の会議時にはきっと強すぎる茶気でびっくりした人も多いのではないだろうか。

この時昌泰が提供したプーアル茶はもう一つある。
当店では未販売であるが、1970年代の熟茶で名は同じく和諧中国。1970年代、まだ熟茶が実験段階の時に作られた極上熟茶で、浅く圧対発酵された茶葉は(それゆえ大量生産はされていない)その後の時間とともに熟成を重ね現在でも最高の状態の茶葉である。このプーアル茶のできはまさに最高で熟茶であるがその風味でみると上手に発酵された生茶と区別もつかないほどの逸品である。

と、ここまで書いてみて実際に試飲を行ってみた。
実においしい。こういった浅く均一の熟成プーアル茶は茶葉の量が多くなると実質不可能となるため現在、このようなプーアル茶にであることはまずない。しかし、近年の熟茶技術の進歩を見ると超軽発酵をおこない軽やかに、熟成の余地を大きく残した熟茶が10年後に飲み頃を迎える日が来るのも近いのかもしれない。




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今日のプーアル茶: 老茶頭 2015年

今月発売の大益茶、老茶頭。
老茶頭と言えば商品紹介のページにもあるように、熟茶をつくる工程で発酵が進み、「疱瘡茶」とも呼ばれる硬くなった茶葉を集めたものとなります。この茶葉は熟成がより進んでいるため、その風味も味も深い特別な風味を持つプーアル茶です。その中でも大益牌の老茶頭は、熟成技術で一歩先行く孟海茶廠の老茶頭で、その風味はさらに特別な逸品です。

老茶頭は当店でも以前販売していましたが、2012年に2010年の老茶頭が売り切れとなって以来品切れとなっておりました。というのも当の孟海茶廠において老茶等の生産が大幅に減ってしまったと言う事情があります。

これは別に孟海茶廠全体の生産量が減ったと言う訳ではなく、新世代発酵技術、通称「黒馬技術」が採用された結果、熟茶づくりでの発酵がむらなく均質に行われるようになったため、結果として「歩留まり品」でありながらも「希少品」である茶頭が減ってしまったという事情がありました。

今回発売の老茶頭は2014年の12月にようやく発売された老茶頭です。
そのおいしさはそれまでの老茶等のおいしさを引き継いでいるのはもちろんですが、こちらも新世代技術の恩恵を受け仕上がりの深さはそのままに、発酵臭など欠点とされる香はぐっとへり、ワンランク上の仕上がりとなっています。

これまでは250gサイズでの販売でしたが、今年は100g単位でよりお求め安く、さらにチョコレート状に押し固められ茶葉に切れ目が入っているので扱いやすくなっています。

湯を注いだ時に立ち上がる香は以前の老茶頭と比べると明らかに発酵臭は少なく清浄さがあります。
嗅覚からすでに甘さ、そしてコクとまろみを感じます。実際にプーアル茶を口にすると風味豊かな甘み、そしてプーアル茶らしさ以上のとろみを感じます。この風味は特別で他のプーアル茶ではまず見つけることのできない風味です。煎のもちも抜群で長くいつまでも存在感のあるプーアル茶を楽しむことができます。

葉底をみると、これまでの老茶頭との違いがよくわかります。
固まりである茶頭はやはり固まりであるのですが、その固まりっぷりは明らかに小さく、ゆるくなっています。しかし茶頭の深い熟成はそのままで、形を崩し発酵し固まった茶葉の姿です。八煎後の茶葉でも葉底からにじみ出る水分にはしっかりと色があり、そのおいしさの「長さ」を実感できる作りです。

あらためてみても間違いなくすばらしいできの老茶頭ですが、今年も作られるかはまだ不明です。2015年はほとんどの大益熟茶に新世代発酵技術が採用され歩留まりは著しく改善しているとききます。2013年は発売されず、2014年の12月になってようやく発売となった老茶頭、今年も発売されるのか、またしばらくの間デッドストックとなるのかは今後の知らせを待ちます。

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今日のプーアル茶:97年水藍印

今日は97年水藍印を試飲。

来月のおすすめプーアル茶を試飲している間に何となく気になり飲んでみた。90年代の7542の中でも97年水藍印は布朗山の野生喬木茶葉で作られたプーアル茶として知られていて評価が高い。

個人的にはちょっと味わいに抜けのある印象だけれども野生茶葉で作られたこのプーアル茶の評価は一つ抜けている。翻って来月のおすすめプーアル茶の風味はどうだろう。なにか通じるものがある。
ここで明かしてしまうと来月のおすすめで準備しているプーアル茶も7542であるのだけれども、この年のものは少し抜けた印象がある。その抜けは物足りなさと同じような、やはり違うような飲むほどに分らなくなってしまってきたので水藍印を引っ張りだして飲んでみた。やっぱり似ている。

とはいえ、新しい7542と既に20年近く経とうという7542。もはや比べるのは難しい。それぞれの味の要素からヒントを導きだして線で紡ぐような、何ともあやうい味覚の紡ぎである。
葉底を比べるとまたこれが似ている。どちらも喬木の大茶葉であり、その雰囲気は似ている。味わいの違いの誤差と同程度の葉底の違い、ますますわからなくなる。

味覚から始まった謎が視覚を巻き込みさらに謎を複雑にしていく。互いに通じる風味があることに間違いはないけれどもその正体はまだ見えない。
まあそれでもいいじゃないか。


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