2009年の12月にプーアルカフェは開店しました。
2009年の12月1日を目標に開店準備を行っていましたが、サイトの開発が少し遅れて数日遅れで開店しました。
開店時はバタバタしていて、12月の何日にサイトがオープンしたのかは記録は残っていませんが(確か12/3?)、最初にご注文を頂いたのは12/9でした。
当店が最初にいただいたご注文は
大益茶の7572、そして
7562でした。
どちらも70年代から作られているプーアル茶で、現在も作られている銘茶です。
友人と始めたプーアルカフェですが、最初のご注文を頂いたときはともに色めきだってプーアル茶を発送しました。
それから10年、現在でもプーアルカフェを続けられたことはひとえにお客様のおかげです。
この10年でプーアル茶を取り巻く環境は大きく変わりました。
中国経済の発展に伴い、おもに中国南東部で消費されていたプーアル茶ですが、各地で消費されるようになり、消費者の味覚が変化し、それに合わせるようプーアル茶の味づくりも変化しています。
茶づくりの技術の進展や衛生観念の広まり、茶文化の深化などによってプーアル茶づくりのクオリティは大きく進歩しました。一方で、マーケットから老茶は姿を消し、新茶が主になると新茶でもおいしく飲めるプーアル茶が増えたりもしています。
一方で昔ながらのプーアル茶も当然残っています。
2000年台初頭に作られた、国営時代の
大益プーアル茶は飲み頃を迎えましたが、価格も大きく上昇しました。
かつて、紅印円茶が200万円の値を付けたとニュースになりましたが、現在では100万を超えるプーアル茶はざらで1000万円を超えるプーアル茶も少なくありません。新茶の価格も3倍以上、高級茶では10倍以上と中国の経済発展を経て大きく上昇しました。
もちろん当店にも変化があります。
時代の変化に対応してスマホにも対応しました。いろいろなプーアル茶をお試しいただけるよう、小分け茶の販売もしています。友人3人で始めたプーアルカフェですがスタッフも増えました。
しかし、何より大きな変化といえばやはりプーアル茶です。
熟成はプーアル茶大きなの醍醐味の一つですが、開店時からコツコツと仕入れてきたプーアル茶がだんだんと飲み頃を迎えています。当店のような小規模な店ではすべての仕入れが真剣勝負です。そんな中、
昌泰號 版納七子餅茶のようにマーケットが注目していないときに仕入れたプーアル茶が評価されるのはおいしさだけではないプーアル茶ならではの楽しみでありプーアル茶文化の一面ともいえます。
とりとめもなく長い文章となってしまいましたが、これまで10年プーアルカフェをありがとうございました。
これからも良質のプーアル茶、プーアル茶にまつわるあれこれを紹介していきたく思います。
今後ともプーアルカフェをよろしくお願いいたします。