今月のおすすめは
フータン茶。
漢字で書くと茯磚茶。
茯茶とか、日本ではフー茶とも呼ばれています。
ダイエット効果や整腸機能など体にいいことでもしられている茯磚茶ですが、その秘密はプーアル茶同様「発酵食品」であることにあります。
茯磚茶はその複雑な製造工程の中でも「金花カビ」による発酵が特徴となっています。
この金花カビが作る酵素がプーアル茶ともまた違った風味、そして効果を生み出します。
お茶ごとに個体差があるので茶葉を崩して黄色い粒が見える「金の花」が咲いたフータン茶は大当たり。
(見えなくとも目に見えないだけでお茶にはしっかりといるのでご心配なく)
ちなみに2008年のフータン茶は「金の花が」咲いたあたりが多く出ています。
(細かく見える黄色い点が「金の花」です)
そんなフータン茶ですが、味わいは苦味渋みもほとんどない、やさしい口当たりのお茶です。
だんだんと暖かくなってきましたが、カフェインも少なめなので毎日ごくごくと飲みたいですね。
そんなわけで今月は
煮出してゴクゴク、フータン茶としてたっぷりと煮出してのむ飲み方をおすすめしています。
煮出し方も書いてありますが、基本的にはやかんにお湯を沸かして茶葉を入れるだけ。
1リットル当たり3gをおすすめしていますが、多くても少なくてもかまいません。
苦味などがないので濃くても大丈夫。そしてしっかりと存在感があるので薄くともおいしくいただけます。
フータン茶はもともと遊牧民のために作られたお茶です。
肉や乳製品を多くとる遊牧民にとって、このお茶は必需品となっています。
肉などではとることの出来ないビタミンのため、体のバランスを整えるため彼らは毎日4リットルものフータン茶を飲むとも言われます。
以前より肉食が増えてきた現代の日本人も必要なお茶かもしれませんね。