孟海茶廠が作るプーアル茶、7542。
印級茶の流れを汲み、「配法」による標準化技術の実践として1975年に完成された7542はプーアル茶の基準品とされます。
基準品ではありますが、すべての7542がまったく同一というわけではありません。
その年ごとつくりに違いがあったり、使用する茶葉のできのよさなどの違いがあります。
そのため、毎年作られる7542ですが73青餅、88青餅、玖瑰大益など特に評価の高い7542はその時代を代表するプーアル茶として特に評価され、プーアル茶全体の味作りの指標とされます。
さて、その「当たり年」の7542ですが、孟海茶廠が国営時代にはプーアル茶の種類も少なかったため、数年に一度「当たり年」またはそれに準ずるレベルの7542が作られていましたが民営化以降、その数はずいぶんと少なくなりました。
民営化以降の7542で「当たり年」とされている7542は2005年の「簡体版7542」の第一批、そして2009年の「寶石藍(サファイヤ)」の第一批の二つがあげられます。
2009年以降、10年近く「当たり年」7542がでていないわけですが、それにはちょっとしたわけがあります。
2013年、孟海茶廠は現代の味覚に合った「新世代」プーアル茶として、7542の配法を刷新しました。
これは新たにプーアル茶を飲み始める人に門戸を開くような「新しくても飲みやすいプーアル茶」として作られましたがそれまでと違う味作りから特にそれまでのプーアル茶ファンには受け入れられませんでした。
2013年の7542は茶葉の品質がよくその点で評価されていますが、7542としての評価となると微妙で「当たり年」と数える人はまれです。
この新世代7542は2015年まで続きましたが2016年に孟海茶廠は昔ながらのつくりの7542を発売し、好評を得ました。
そして、今回発売の2018年7542ですが発売直後から評判となり価格も大きく上昇しました。
現在は価格の上昇を一服し、長期的な評価はこれからといったところですが、2016、2017を超えるポテンシャルで期待は十分です。
2009年の寶石藍7542からすでに9年、そろそろ次世代を担う7542が誕生してもいいころではないでしょうか。
と、いうことで熟成用に
7542一筒セットを発売しました。
長期保存にぜひ挑戦ください。