今日は友人からの頂き物でティータイム。
Bateelのデーツ(ナツメヤシ)。
一口にデーツといってもピンからキリまであるようですが、Bateelのデーツといえば間違えなくピンのほう、サウジアラビア王室ご用達のデーツとしても有名です。
デーツはいわゆるドライフルーツで果肉は緻密、味わいも濃厚です。
干し柿よりも甘く、濃厚になったものといえるでしょうか。
デーツが濃厚な味わいなので、さっぱり目のプーアル茶を選んでみます。
さっぱりとしながらもデーツの濃厚さに負けないよう、孟庫茶廠の
雙江孟庫 原野香 美術字体を選びました。
2001年に作られたこのプーアル茶は孟徹山の野生茶の一番おいしいところで作られたプーアル茶で、山頭主義の走りともいえます。厚紙版と薄紙版がありますが、当店がストックしているのはそのうちの薄紙版です。2011年に仕入れましたが、それから7年がたちその風味は大きく変わってきました。
当店で買い付けた当時はドライで軽やかな仕上がりでしたが、その後当店の倉庫で熟成が進むにつれまろやかさが出てきました。倉庫の影響だけではなく、プーアル茶そのものの変化でもありますが、現在ではまろやかさが増し、味わいにぐっと厚みが増しています。これならデーツの濃厚さにも負けないでしょう。
さて、デーツですが、上の二つはそれぞれ品種が異なるもの、その下のものはドライジンジャーを挟んだもの、オレンジを挟んでチョコレートでコーティングしたものです。これまでデーツの食べ比べたことはありませんが、品種で確かに味わいに変化があるのですね。
プーアル茶でも同じことが言えます。
プーアル茶の茶葉の品種は細かく同定されているわけではありませんが、たとえば茶山、茶区の単位で確かに風味は異なります。雲南省の北部と南部とでの風味の違い、南部の中でも長江の北東と南西での違い、さらには班章や易武のような有名茶区でも変化があります。
ちなみにこの
雙江孟庫 原野香 美術字体は野生茶なので茶山に自生しているさまざまな品種の茶葉が混ざっているわけですが、その総合的な風味が孟徹の風味、このプーアル茶の風味を生み出しています。
種で増える野生茶は同じ茶樹の種から成長したものであってもその風味は異なります。
一方の茶園茶は接木で増やされるのでそれらは同じ品種であり、同様の風味を持つように育ちます。なので茶園茶のほうが均一な風味を持つわけです。
などいうことを話しながら楽しんでいたのですが、ずいぶんと話がそれてしまいました。
プーアル茶に限らず、お茶を楽しむときはそのお供が大事ですね。そしてそれぞれのお茶によく合うお茶請けも考える、そして何より楽しく会話をしながらいただくとさらにおいしさが広がっていくのではないでしょうか。