" target="_blank">金奬重慶沱茶は重慶茶廠が作った沱茶です。
重慶茶廠はかつて四川省の重慶市にありました。
重慶茶廠は古くから沱茶づくりで知られていました。
その中でも特に峨眉牌ブランドである重慶沱茶の品質は高く、下関茶廠の作る沱茶とともに特に雲南省北部から四川省南部において高い支持を得ていました。
この沱茶は産地が雲南省ではなく、四川省であるため厳密にいえばプーアル茶とは異なるといえるかも知れませんが、
基本的な製法、消費、保存のされ方などは下関沱茶と同一であるため、プーアル茶のコレクターアイテムとなっていて、
とくにモンドセレクション用に作られた重慶沱茶は證書重慶沱茶として特に珍重されています。
モンドセレクション受賞後、重慶沱茶の箱にはモンドセレクションの金奬印が燦然と輝き、金奬重慶沱茶と呼ばれ人気を博します。
今回紹介した金奬重慶沱茶は1995年に作られたもので18年がたち、もうすぐ20年を迎えようとしています。
長期にわたり保存されたプーアル茶にあるような熟成が効きすぎた気配は微塵もなく、乾倉熟成でそのコンディションは抜群です。
下関や大益の作る沱茶が伝統的に小さな茶葉を使用して作られているように、この金奬重慶沱茶も小さな茶葉を使用して作られています。
使用する茶葉の違いは風味の違いを生み出すので沱茶は沱茶ならではの風味を持つようになります。
言葉にして表すと、香りの良さ、そして軽やかさといったところでしょうか。
そこにプーアル茶の特徴である熟成味が加わると陳年沱茶らしいおいしさに仕上がっています。
当店で同時期のプーアル茶というと、
下関緑盆CIBや
土林鳳凰沱茶がありますが、この二つのプーアル茶はどちらもマレーシア熟成茶となるのでより乾燥した環境での熟成となります。
それに比べるとこの金奬重慶沱茶はやや湿度のある乾倉熟成なので味わいにも湿度を感じます。
この湿度の風味にいやなところはなく、非常に塩梅のいい、プーアル茶らしい熟成具合となっています。
口に含むと陳年プーアル茶らしいまろやかさの中にお茶らしいほのかな渋みをかんじます。
それがうまい具合に高級感を出しており、それがまたこのプーアル茶の特徴となっているのではないかと思います。
普段のみの陳年茶としてお手頃なかかく、そしておいしさを持った金奬重慶沱茶をぜひお試しください。