友人からお土産として水をいただいた。
アラブ首長国連邦の水のようである。
せっかくなのでプーアル茶を入れてみよう。
プーアル茶に限らず茶を選ぶのと同様に水を選ぶことは大切である。
(プーアルカフェでは
ボルヴィックをお勧めしています)
プーアルカフェの記事としても
水について書いているのだが、ちょっと力が入りすぎてしまって話が堅い。書き直そうと思っているのだがなかなかに進まないのでここで簡単に書くと、水選びの基本は
1. 軟水であること
2. しっかりと沸騰したお湯(沸騰して2分程度、水道水であればカルキはぬけ空気はのこっているもの)
3. 沸騰しすぎていないお湯(蒸発して湯が煮詰まったようなものはだめ)
古くから水と茶の関係についてかかれているものを総括すると、茶を味わうためには茶の味を邪魔しないほうに水は純粋なものがいいということになるかと思う(純水がいいという茶人もいる)。
こういったものを参考にする際には地域や書かれた時代背景なども考慮したほうがいい。
現在の日本であればほとんどの地域でおいしい水が給水されているが、昔の中国であればいい水を手に入れることが難しかったのでそこで書かれていることも今からみると見当はずれだったりします。
ちなみに水の品質には浄水場からの給水自体よりも浄水場から水道までの配水管のほうがより重要だといいます。
(参考:
水道水質データベース。各浄水場ごとの水質検査の結果がみられます(みれないところもある)。)
さて、この水はどうであろうか。
アラブの水なので硬水だったり何か特徴があるのかとも期待したけれども、硬度(写真内のTotal hardnessのところです)は68、なので軟水、それも程よい軟水である。
水を飲んでみると、甘みを感じまろやかさもある。素直においしい。
肝心のプーアル茶のほうも香りもよくたち、味もプーアル茶自体の味を邪魔することなくよく引き立てている。
これぐらいの硬度の水で入れるプーアル茶はおいしい。
普通においしいのである意味期待はずれであったが、このおいしい水は砂漠の国がどこから手に入れているのかと友人に聞いてみると巨大なプラントで海水を淡水化してミネラル分を添加して作られているとのこと。
水も工業化の時代か…
<今回入れたプーアル茶>
易昌號 100g小餅 2003年のプーアル茶で最近のお気に入り。
最近は老茶の風味がよく出るようになり茶の厚み、存在感が増してきました。
おいしいプーアル茶なので、茶葉の量を少なめで一煎だけを淹れるのもおいしいですが、煎ごとの変化もすばらしいので小さめの茶壷に多目の茶葉で淹れるのもおすすめです。